私も遅まきながら電車男

というか唯人さん、私の近所の本屋三軒いずれでも、この本、まだ見たことありません(三軒ともそれなりの規模)。話題の割に流通が追いついてないみたいですね。
とりあえず本(ISBN:4104715018)は買わず、ぐぐってトップだったサイトをタダ読み。つまりここがまとめサイト、ですか。
触れ込みどおり、恋愛小説、で終わった感。確かにイイ、です。むしろ話が終わった後こそが課題山積だろうと思われるのに、ここですっぱりと終わるところこそが、まさに恋愛小説。それでいながら、「最後の日」にも、「この期に及んで」ちゃんと「彼」していた電車男氏とか、まことに笑えました。
結局のところ実話なのかどうかといえば、ぎりぎり実話としてあり得るのでしょうね。

  • こんな女いねえよ、などといわれたところで、僕が知ってるといえる女の子なんて日本全人口の0.0(略)何%なんだし、同調も否定もできない。
  • 2chっぽくないというのも、編集なしの生ログでなくまとめサイトを読んだだけじゃどうともいえない。

しかしながら、最近はとんと映画を一緒に見てくれない家人も、これならば一緒に見てくれたわけで、本もいいですがWebもWebでまたいいですね。ああすみません唯人さん他、世の本屋さん。

そして後日談。お教えいただきありがとう>某知己

でありながら、恋愛小説というなら、2ch文学というなら、むしろこっちなんではないか。僕は本編よりもこっちで泣きそうになった。愛する人とわかりあうという幻想を追って引き起こす、どうしようもない僕たちのいろいろな愚行。この時代にはそれはこんな形をとるわけか。
確かに彼彼女はヤバく、ヤバいがゆえの彼彼女で、そしてこここそが2chだった。書籍化されたまでが実話かどうか。これを読んでしまった後となっては、もはや僕は実話と結論づけるしかないと思う。「たかが掲示板関係者」にこんな物語までが作りこめるのだとしたら、もはやそれは人間技とは思われない。
いろいろとへこみますが、恋愛小説というなら、2ch文学というなら、やはりここまで読みたい。とりあえずは【後日談1】【後日談8】まででよいでしょう。いや、あの本と一緒になっていても嫌ですが。
というか、書籍化された中にもいちおう「後日談」の章はあるそうですが、どこまで明かされているのかがとっても知りたい。本の方をお読みになった方はお教えいただけると嬉しいです。